【川崎・武蔵小金井・蒲田セラミック治療】何本天然歯が残っていればセラミック治療は受けられるのか?

セラミック治療は非常に優れた治療ですが、受けるにはある程度条件をクリアしなければいけません。
例えば、ある程度天然歯の本数が残っていないと、セラミック治療は受けられないとされています。
では、実際何本残っていれば治療できるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。

単一歯の治療における天然歯の条件

セラミック治療を一般的な被せ物や詰め物として受ける場合、基本的には治療対象となる天然歯が1本残っていれば治療が成立します。
しかし、ただ単に歯が残っていれば良いというわけではなく、セラミックの構造体を長期的に支えるための質の高い天然歯であることが求められます。

虫歯治療などで歯の大部分を削る場合でも、歯の根元が健康であり、顎の骨にしっかりと固定されていることが必須条件です。

特に被せ物治療を行う際には、削った後の天然歯に十分な高さと厚みが残されているかが重要になります。
残存する天然歯のボリュームが足りないと、セラミックを接着するための土台を立てることができず、治療後に脱落したり、天然歯の根元が破折したりするリスクが高まります。

また神経を失った失活歯であっても、根管治療が完全に完了していて、根の先端に病巣がない健康な状態であれば、立派にセラミック治療を受けることが可能です。

このように、単一の歯におけるセラミック治療の可否は、本数そのものよりも1本の天然歯の健全性と構造的強度がどれだけ保たれているかが最大の決定要因になります。

セラミックブリッジ治療で求められる天然歯の本数と配置

失ってしまった歯のスペースをセラミックで補うブリッジ治療を選択する場合、欠損している本数に対して、それを両隣で支えるための天然歯が最低2本以上必要になります。

ブリッジ治療は、失った歯の場所にダミーの人工歯を配置し、その両端にある健康な天然歯を削って土台とし、一体型のセラミックを橋渡しのように被せる治療法です。
そのため、支台歯となる天然歯がしっかりと役割を果たせる本数分、適切な位置に残っていなければ治療を行うことができません。

例えば、歯を1本失った場合のブリッジ治療の場合、前後の天然歯2本が健康であればセラミックブリッジが可能です。

しかし、連続して2本や3本の歯を失ってしまった場合、両隣の2本だけで支えようとすると、天然歯にかかる噛み合わせの負担が過剰になり、土台の歯の寿命が縮まります。
そのため、欠損本数が多いケースでは、支えるための天然歯が3本や4本必要になることも珍しくありません。

また支台歯となる天然歯が激しい歯周病にかかっておらず、強い力に耐えられるだけの強固な歯根を持っていることも絶対条件です。

このようにブリッジ治療においては、単に天然歯が存在するだけでなく、欠損を補うために十分な本数と左右のバランスが良い配置が満たされているかが成功の鍵になります。

全顎的な審美・咬合回復に必要な天然歯

口内全体の歯並びや噛み合わせをセラミックで美しく整えるフルマウス(全顎)治療を行う場合、理想的には上下あわせて20本以上の天然歯が残っていることが望ましいです。

人間が一生涯にわたって自分の歯でしっかりと物を噛み、正しい噛み合わせの高さを維持するためには、少なくとも20本の歯が必要であると歯科医学的に広く言われています。
すべてをセラミックに変える大掛かりな審美治療であっても、この基本的な本数の概念は変わりません。

もし天然歯が大幅に不足していて、10本未満しか残っていないような崩壊した口腔環境の場合、少ない天然歯だけにセラミックを被せても意味がありません。
この場合、食事の際の強烈な咀嚼圧が特定の歯に集中してしまい、せっかく入れた高価なセラミックがすぐに割れたり、天然歯ごと抜けてしまったりするトラブルが起こります。

そのため、天然歯の本数が足りない場合は、まずインプラント治療や部分入れ歯を併用して全体の噛み合わせの基礎を再構築し、力を分散させる環境を作る必要があります。

残存歯の健康状態と治療の限界

いくら口の中に天然歯が“本数として”多く残っていたとしても、その天然歯の周囲にある組織が健康でなければセラミック治療を受けることはできません。

セラミックは非常に美しく耐久性の高い優れた素材ですが、それを埋め込む土壌である歯茎や顎の骨が健全であって初めて機能します。
ブリッジ治療の項目でも軽く触れましたが、見た目上は天然歯が揃っていても、重度の歯周病で歯が揺れているような状態では、セラミックの被せ物を作ることは不可能です。

具体的には、歯周ポケットの深さが適切にコントロールされていて、歯周病の炎症が完全に鎮静化している天然歯でなければなりません。
炎症が残ったままセラミックを被せると、治療後に歯茎が下がってセラミックと天然歯の境界線が露出してしまい、二次虫歯が発生して最終的に抜歯に至る原因になります。

また歯ぎしりや食いしばりの強い癖がある場合、天然歯の数がいくらあってもセラミックに過大な応力がかかり破折するため、マウスピースの着用といった事前の対策が必要です。

つまり、セラミック治療を安全に受けるための天然歯の本数の議論は、そのすべてが“歯周組織が健康であること”という大前提の上に成り立つということです。

まとめ

ある程度天然歯が残っていなければ、セラミック治療を受けるのは難しいというのは事実です。
しかし実際は本数だけでなく、健康な口内環境をあわせ持っていることの方が重要だと言えます。
セラミック治療は自由診療であり、被せ物や詰め物は非常に優れた素材ですが、その部分だけが強固であっても意味がありません。
セラミック治療を検討している方は、この点を強く理解しておきましょう。

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