【川崎・武蔵小金井・蒲田セラミック治療】セラミックの歯の耐摩耗性について

セラミックの歯には、保険診療の被せ物などにはないさまざまな機能が備わっています。
代表的なのは、まるで天然歯のような美しさを実現する審美性ですが、耐摩耗性もセラミックを語る上では欠かせない機能です。
今回は、セラミックの耐摩耗性について、重要な4つの視点から解説します。

天然歯と同等の摩耗特性と噛み合わせへの優しさ

セラミックの大きな特徴は、その硬度を調整することで天然の歯に非常に近い摩耗特性を持たせられる点にあります。

従来の歯科用金属やプラスチックは、天然歯よりも極端に硬すぎたりやわらかすぎたりするため、長期的な使用において噛み合わせのバランスを崩す原因になっていました。
例えば硬すぎる金属は対向歯を過剰に削ってしまい、逆に柔らかすぎるレジンは自身が早期にすり減って噛み合わせが低くなってしまいます。

現代の歯科用セラミックは、天然歯のエナメル質とほぼ同等の硬さと耐摩耗性を実現しています。
これにより、咀嚼によって自分自身が極端にすり減るのを防ぎつつ、噛み合う相手の天然歯を傷つけたり削り落としたりするリスクを最小限に抑えることができます。

この“自分も減りにくく、相手も傷つけない”という絶妙なバランスこそが、セラミックが優れた耐摩耗性を持つと言われる最大の理由です。

長期にわたり上下の歯が理想的な接触関係を維持できるため、顎関節への負担軽減や、口全体の健康寿命を延ばすことにつながります。

ジルコニアの圧倒的な強度と驚異的な耐摩耗性

セラミックの一種であるジルコニアは、人工ダイヤモンドとしても知られる圧倒的な強度と耐摩耗性を誇ります。
従来のセラミックは割れやすいという弱点がありましたが、ジルコニアの登場によってその常識は覆されました。

ジルコニアは非常に高密度で結晶構造が安定しているため、強い力がかかっても表面がほとんどすり減りません。
この驚異的な耐摩耗性は、特に奥歯のように強い咬合力がかかる部位や、就寝中の歯ぎしり・食いしばりの癖がある患者に対して絶大な効果を発揮します。

金属やプラスチックであれば数年で表面が変形したり、すり減って平らになったりするような過酷な環境下でも、ジルコニアはその精密な形態を長期間にわたって維持し続けます。

ただしその高すぎる硬度ゆえに、以前は噛み合う相手の歯を痛める懸念がありました。
しかし近年では、材料自体の改良や歯科技工における高度な研磨技術・事前加工技術の進化により、表面を滑らかに仕上げることで、対合歯への影響が抑えられています。

これにより、現在ではもっとも摩耗に強い信頼性の高い選択肢として広く普及しています。

科学的摩耗を起こさない安定性

セラミックの耐摩耗性を支えるもう一つの重要な要素が、口の中の過酷な環境でも一切変化しない優れた化学的安定性です。

人間の口腔内は、酸性の強い飲食物に晒されたり、温度変化が激しかったり、常に唾液で満たされていたりと、材料にとっては非常に厳しい環境です。

保険診療でよく使われるプラスチックは、微量の水分を吸収する吸水性があります。
水分を吸ったレジンは徐々に内部から劣化し、材質自体がやわらかくなるため、ブラッシングや日々の食事によって物理的に摩耗しやすくなります。
これを化学的摩耗や経年劣化と呼びます。

一方で、セラミックは完全に無機質の材料であり、水分を一切吸収しません。
また酸やアルカリに対しても非常に強いため、口の中で溶け出したり、成分が変質して軟化したりすることがありません。

何年、何十年と経過しても治療直後と同等の硬度と平滑な表面を維持できるため、物理的な摩擦に対する抵抗力が落ちないのです。

この化学的な安定性があるからこそ、セラミックは長期にわたって高い耐摩耗性を発揮し続けることができます。

二次的摩耗の防止

セラミックの耐摩耗性を語る上で見落とせないのが、表面が非常に滑らかであり、さらにそれを維持できる特性です。

セラミックは製造・加工の段階から高温で焼き固められ、限界まで研磨されるため、顕微鏡レベルで見ても表面に凹凸がほとんどありません。
表面が滑らかであることは、摩擦係数を極限まで下げることにつながります。

物を噛んだときに滑らかに滑り合うため、物理的な摩擦抵抗そのものが小さくなり、結果として摩耗の進行を遅らせることができます。

さらに、この滑らかさはプラークや歯石が付きにくいという大きなメリットを生み出します。
プラスチックなどは表面に微細な傷がつきやすく、そこに細菌や食べカスが固着して表面がザラついていきます。
ザラついた表面は、ヤスリのようになってさらに摩耗を加速させます。

セラミックはプラークの付着を寄せ付けず、もし付着してもブラッシングで簡単に落とせるため、表面の滑らかさが失われません。
このクリーンな状態を維持できる特性が、結果として異常な摩耗スパイラルを防ぎ、美しい形態と機能を長く保つ要因となっています。

まとめ

セラミック治療を検討している方は、今回解説した耐摩耗性についてもある程度理解しておくことが望ましいです。
またセラミック治療は極めて優れた治療ですが、すべての方が選択しなければいけないというわけではありません。
他の治療の方が適しているという場合もあるため、その点に関してはしっかり歯科医師に相談してみましょう。

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