【川崎・武蔵小金井・蒲田セラミック治療】子どもにセラミック治療が推奨されない理由は?

セラミック治療は、審美性の高い歯を手に入れたい方におすすめの治療であり、性別や世代を問わず人気があります。
しかし、子どもに対してセラミック治療を行うことは推奨されていません。
基本的には、20歳以上の方のみに適用されます。
今回は、子どもにセラミック治療が推奨されない理由を中心に解説します。

セラミック治療の年齢制限

厳密に言うと、セラミック治療に年齢制限は存在しません。
土台となる歯さえあれば、理論上は誰でも受けることが可能です。

しかし、基本的には20歳を超えてから受けることが推奨されています。
20歳以下でセラミック治療を受けると、さまざまな不具合が発生する可能性があるからです。

ちなみにセラミック治療を受ける年齢の上限については、歯科クリニックでのメンテナンスに問題なく通える年齢とされるケースが多いです。

子どもにセラミック治療が推奨されない理由3選

では、なぜ子どものセラミック治療はおすすめできないのでしょうか?
具体的な理由としては、以下のことが挙げられます。

・成長過程の影響が出る
・歯が抜ける
・他に適した治療法がある

各項目について詳しく説明します。

成長過程の影響が出る

子どものセラミック治療をおすすめできない理由としては、まず成長過程の影響が出ることが挙げられます。

子どもの身体はまだ成長段階であり、今後顎や顔の骨格は成長によって変化していきます。
そのため、セラミック治療を行ったとしても、成長の影響によって適合性が悪化する可能性があります。

具体的には、治療後に歯並びや噛み合わせが変化する場合があり、セラミックの見た目や機能にも影響が出ます。

もちろん、20歳以上であっても歯並びや噛み合わせが変わることはありますが、子どもは特にその変化が顕著です。
セラミックの寿命は長い場合15~20年とも言われていますが、子どもの頃に装着したセラミックはそこまで寿命が持たない可能性が高いです。

歯が抜ける

歯が抜けることも、子どもにセラミック治療が推奨されない理由の一つです。

子どもの歯は乳歯であり、成長するにつれて少しずつ永久歯に生え変わっていきます。
また完全に永久歯に生え変わるのは、12~13歳頃です。

つまり、この年齢までにセラミック治療を受けた場合、生え変わりによって乳歯がセラミックごと抜け落ちてしまうということです。

セラミックごと歯が抜け落ちてしまった場合、当然そのセラミックは無駄になります。
もちろん乳歯が抜け落ちた部分から生えた永久歯に対し、再びセラミックを装着することはできますが、この場合は一から治療し直さなければいけません。

このように二度手間になることを考えると、永久歯への生え変わりや顎・顔の成長を待ってからセラミックを適用すべきだと言えます。

他に適した治療法がある

他にもっと適した治療法があることも、子どもにセラミック治療が推奨されない理由です。

セラミック治療は、虫歯予防の一環として行われることがあります。
他の補綴物に比べて表面がツルツルしているセラミックは、プラークが付着しにくいため、虫歯のリスクもある程度軽減できます。

しかし、子どもの虫歯予防としてセラミック治療を行っても、前述した通り乳歯とともに抜けて落ちてしまうだけです。
子どもが虫歯予防を行うのであれば、それよりもフッ素塗布による再石灰化促進を目指す方が良いでしょう。

フッ素塗布は、代表的な小児歯科治療の一つです。
初期虫歯の原因となる酸によって溶け出した歯のカルシウムを、唾液の成分を取り込んで再石灰化を促進することで、歯の表面を修復・強化するというものです。

さらに、フッ素は歯質を酸に強いフルオロアパタイトに変化させ、虫歯菌の活動を抑える作用もあります。

フッ素塗布の効果も、乳歯が抜け落ちてしまうとなくなりますが、乳歯は永久歯よりも虫歯のリスクが高いです。
またフッ素塗布は歯を削ることがないため、子どもの負担を減らしつつ、虫歯を予防できる優れた治療法だと言えます。

子ども以外にセラミック治療が推奨されない人の特徴

セラミックは衝撃に弱いため、歯ぎしりや食いしばりなどがある方にもおすすめできません。

またセラミック治療では健康な歯を削る必要があるため、なるべく天然歯を残したいという方にも向いていないと言えます。

さらに、重度の歯列不正がある方、費用を抑えたい方にも不向きです。

セラミック治療では、歯並びや骨格を根本的に治すことはできません。
費用についても、原則保険が適用されないため、高額になりがちです。

ちなみに、治療後のメンテナンスに通う自信がない方も、基本的にはセラミック治療を受けるべきではないと言えます。

まとめ

まだ20歳を超えていないものの、どうしてもセラミック治療を受けたいという方は、他の選択肢についても検討することをおすすめします。
焦ってセラミック治療を受けても、適合が悪くなるリスクがありますし、後々また同じ治療を受けなければいけないこともあります。
また20歳以上の方でも、セラミック治療が本当に自身に向いているのかを考えた上で治療を受けるべきです。

カウンセリングは無料です カウンセリングは無料です

お困りごとがあれば
お気軽にご連絡ください!

  • カウンセリングは無料です
  • カウンセリングは無料です

医療法人社団 雙葉会グループ院紹介