セラミックとレジンを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックは、非常にバランスの取れた素材です。
しかし、セラミック100%の素材に比べると、少し変色のリスクが高くなります。
また摂取するものによっては、さらに変色が加速します。
今回は、ハイブリッドセラミックの変色につながる食べ物をいくつか紹介します。
ハイブリッドセラミックを変色させる食べ物6選
セラミック治療の際、ハイブリッドセラミックを選択する場合は、治療後以下の食べ物をできる限り避けるべきです。
・ケチャップ
・ソース
・カレー
・ブルーベリー
・チョコレート
・キムチ
各項目について詳しく説明します。
ケチャップ
ケチャップを使用した料理については、ハイブリッドセラミックを装着した後に食べるべきではありません。
ケチャップは色の濃い調味料であり、粘度も高いです。
そのため、セラミックに付着しやすく、変色のリスクも高くなります。
特に注意すべきケチャップを使用した料理としては、オムライスが挙げられます。
オムライスは、ケチャップをふんだんに使用したケチャップライスを卵で包んだものです。
さらに食べるときには、卵の上からさらにケチャップをかけることが多いです。
そのため、ハイブリッドセラミックとケチャップが触れる機会が多く、変色を加速させてしまうおそれがあります。
またオムライスにはバターライスなどを卵で包み、上からビーフシチューソースをかけたビーフシチューオムライスもあります。
こちらはケチャップライスを使用したり、ケチャップを上からかけたりしませんが、ビーフシチューソースの色が濃いため、積極的に食べるべきではありません。
ちなみに、ビーフシチューソースにもケチャップやトマトソースが使用されていることがあります。
ソース
ソースを使用した料理も、ハイブリッドセラミックの治療後には摂取を控えるべきです。
ソースにはさまざまな種類がありますが、基本的はどれもハイブリッドセラミックを変色させるリスクが高いです。
特にドロッとした中濃ソースやとんかつソースなどは避けましょう。
またソースを使った料理の中でも、とんかつはしっかり噛まなければいけないため、ソースがベットリと歯に付きやすくなります。
その他お好み焼きやたこ焼き、焼きそばなども大量のソースが使用されるため、ハイブリッドセラミックとは相性が悪いです。
カレー
カレーについても、ハイブリッドセラミックが変色する原因になります。
カレーが変色につながる理由は、クルクミンという成分が含まれているからです。
こちらはウコン(ターメリック)に含まれる黄色の色素成分で、ポリフェノールの一種でもあります。
そのため、摂取することでハイブリッドセラミックが黄色くなってしまうおそれがあります。
ここでいうカレーとは、カレーライスのことだけでなく、カレー粉を使用した料理すべてを指しています。
例えばカレー風味のスープや揚げ物、チャーハンや焼きそばなど、カレー粉を使用しているものはすべて危険です。
またカレーの着色は、非常に強固なことで知られています。
プラスチックのタッパーにカレーを保存し、しばらく経過したときタッパーが黄ばんで色が取れなくなったという経験は、多くの方がしていることでしょう。
ハイブリッドセラミックの歯でも、同じようなことが起こり得ます。
ブルーベリー
ブルーベリーには、アントシアニンという色素が含まれています。
こちらもハイブリッドセラミックの着色につながります。
またブルーベリーそのものも十分危険ですが、さらに着色のリスクが高いのはブルーベリージャムです。
ジャムは歯に付着する時間が長く、その原料の着色成分を浸透させてしまう可能性があります。
さらにジャムは大量の砂糖が含まれているため、ハイブリッドセラミックにおける二次虫歯のリスクも高めます。
チョコレート
チョコレートは色が濃く、なおかつカカオポリフェノール由来の色素が含まれているため、ハイブリッドセラミックを黄ばませてしまいます。
中でも注意すべきなのが、ハイカカオチョコレートです。
ハイカカオチョコレートは、カカオの配合成分が多いチョコレートであり、一般的にはカカオが70%以上配合されたものを指しています。
こちらはより色素が多く配合されているため黒に近く、ハイブリッドセラミックとの相性はかなり悪いです。
キムチ
キムチも、ハイブリッドセラミックを変色させる食べ物の一つです。
キムチの色移りについては、ここで改めて強調するまでもないほど多くの方に知られています。
カレーと同じく、キムチを入れていた容器でさえ、食べきって捨てる頃にはかなりの色移りが確認できます。
まとめ
ハイブリッドセラミックは、ジルコニアなどに比べると安価に装着できますが、変色のしやすさに不安があることは否めません。
もちろん今回紹介した食べ物を一切食べてはいけないわけではありませんが、より長く審美性を保ちたいのであれば、摂取量は減らすべきです。
また今回は言及しませんでしたが、コーヒーなどの飲み物の摂取にも注意が必要です。