セラミック治療を選択する方は、ひどい虫歯があったり、自身の歯にコンプレックスがあったりする方です。
またこのような方が満足度の高い治療を受けるためには、ある程度事前に準備しておくべきことがあります。
今回は、具体的にどのような準備が必要なのかについて解説します。
セラミック治療を受けるにあたって必要な準備4選
これからセラミック治療を受けようとする方は、以下のような準備が必要です。
・治療の目的とゴールを明確にする
・費用の把握と支払い計画の立案
・ホワイトニングの検討と色合わせの計画
・治療後のメンテナンスと生活習慣の準備
各項目について詳しく説明します。
治療の目的とゴールを明確にする
セラミック治療を検討する際、もっとも重要な準備は「自分が何を解決したいのか」という目的を具体的にすることです。
セラミックは天然歯のような透明感や白さを再現できる素材ですが、その活用方法は多岐にわたります。
例えば前歯の隙間を埋めたいのか、古い銀歯を白く変えたいのか、あるいは歯並びの微調整を兼ねたいのかによって、最適なセラミックの種類や治療計画が異なります。
目的が曖昧なまま治療を始めると、完成後に「思っていたより白すぎる」「形が不自然」といったギャップが生じやすくなります。
準備として理想に近い有名人の写真や、以前の自分の歯の写真など、視覚的な資料を集めておくのが有効です。
また現在の歯でコンプレックスに感じている部分を書き出しておくと、歯科医師とのカウンセリングで要望を正確に伝えられます。
費用の把握と支払い計画の立案
セラミック治療は、基本的に保険適用外の自由診療です。
そのため歯科クリニックによって価格設定が異なり、1本当たり数万円~十数万円と高額になるケースが一般的です。
これに対する準備として、治療費の相場を把握し、自身の予算に合ったクリニックや素材を選ぶことが欠かせません。
費用の内訳には、被せ物や詰め物自体の代金だけでなく、初診料や型取り代、仮歯の費用や再診料などが含まれます。
また治療本数が多い場合は、総額がいくらになるのかを事前に見積もりで確認しましょう。
支払い方法も現金やクレジットカード、デンタルローンなど、歯科クリニックによって対応状況が異なります。
さらに、医療費控除の活用も考慮すべき点です。
セラミック治療は容姿を整えるための美容目的ではなく、歯の機能回復を伴う治療とみなされれば、医療費控除の対象となります。
1年間の世帯の医療費が10万円を超える場合、確定申告で所得税の一部が還付されるため、家計への負担を軽減できます。
領収書は大切に保管し、申告の準備を整えておきましょう。
ホワイトニングの検討と色合わせの計画
セラミックの最大のメリットは変色しにくいことですが、これは逆に言うと、一度つくると後から色を変えられないという性質を意味します。
そのため、周囲の天然歯の色と調和させることが非常に重要です。
もし「今の自分の歯の色よりも全体的に白くしたい」と考えているなら、セラミック治療を始める前に、周囲の歯をホワイトニングしておく必要があります。
ホワイトニングで自分の歯を理想の白さまで上げてから、その色に合わせてセラミックを作製することで、口元全体が明るく整います。
治療が始まって歯を削った後ではホワイトニングが難しくなることもあるため、色のシミュレーションは治療の初期段階で相談すべき重要な準備項目です。
また、周囲の歯の色だけでなく、肌の色や唇のラインとのバランスも考慮しましょう。
歯科クリニックではシェードガイドという色見本を用いて色を決定しますが、自然光の下でどう見えるかなど、具体的なシチュエーションを想定して選ぶのがコツです。
治療後のメンテナンスと生活習慣の準備
セラミックは虫歯になりにくく劣化しにくい優れた素材ですが、装着した後のケアが寿命を大きく左右します。
そのため治療を受ける前の準備として、その後のメンテナンス体制を確認し、セルフケアの意識を高めておくことが不可欠です。
セラミック自体は虫歯になりませんが、土台となる自分の歯や周囲の歯茎が歯周病になれば、せっかくのセラミックも脱落してしまいます。
このことから、3〜6ヶ月に一度の定期検診に通う習慣をつけることが推奨されます。
検診では、噛み合わせの微調整や、セラミックの接着面に汚れが溜まっていないかのチェック、専用の器具によるクリーニングが行われます。
また歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミックが欠けたり割れたりするリスクがあるため、就寝時にマウスピースを作製して歯を保護する準備も検討すべきです。
まとめ
セラミック治療はとても優れた治療ですが、すべての患者さんが問題なく、最後まで治療を受けられるとは限りません。
ある程度は患者さん側でも準備しておかなければ、想定外のトラブルに巻き込まれたり、思ったような治療を受けられなかったりする可能性があります。
そのため、前述したような最低限のポイントは押さえておきましょう。

