矮小歯(わいしょうし)は、通常の歯より一回り以上小さい、遺伝や栄養不足が原因とされる先天性の形態異常歯です。
主に上の前歯や親知らずに現れ、円錐状や蕾状の形をしています。
また矮小歯は、セラミック治療で改善される可能性があります。
今回は、セラミック治療で矮小歯を治すメリットと注意点を解説します。
セラミック治療による矮小歯の治療方法
セラミック治療による矮小歯の治療方法は、主にセラミッククラウンとラミネートベニアに分けられます。
セラミッククラウンは、歯全体を削り、上から被せ物を被せるというものです。
歯の角度や大きさ、色を大幅に改善できるため、重度の矮小歯にも対応可能です。
またラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、セラミックのシェルと呼ばれる薄い板を貼る治療です。
軽度の矮小歯や、すきっ歯の改善に適しています。
セラミック治療で矮小歯を治すメリット
セラミック治療で矮小歯を治すメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。
・審美面の改善と笑顔の自信
・コンプレックスの解消
・噛み合わせの改善
・虫歯、歯周病リスクの低減
・発音の明瞭化
・短期間で治療可能
・健康な歯をあまり削らなくて済む
・咀嚼効率の向上
・口腔内の健康状態の全体的向上
各メリットについて詳しく解説します。
審美面の改善と笑顔の自信
セラミック治療を受けることで、矮小歯特有のすきっ歯や突起したような形が改善され、全体の歯とのバランスが取れ、自然で美しい歯並びになります。
コンプレックスの解消
セラミック治療によって前歯の小ささや隙間が解消されることで、人前で笑うことに躊躇していた悩みが消え、自信を持って笑えるようになります。
噛み合わせの改善
セラミック治療を受ければ、矮小歯が原因で崩れていた上下の噛み合わせが整い、機能的に正しい噛み合わせになります。
虫歯、歯周病リスクの低減
セラミック治療を受ければ矮小歯の歯と歯の間の隙間が埋まるため、食べカスが詰まりにくくなり、プラークが溜まるのを防ぐことで、むし歯や歯周病のリスクが低減します。
発音の明瞭化
矮小歯が改善されれば、歯の隙間から息が漏れることによって発生する発音の不明瞭さ(特にサ行やタ行など)も改善されます。
短期間で治療可能
セラミック治療の中でも、ダイレクトボンディングやラミネートベニアといった治療法を選べば、数回あるいは1日〜数日で見た目を改善できます。
矯正治療の場合、長ければ年単位の治療期間がかかることを考えると、こちらは非常に大きなメリットと言えます。
健康な歯をあまり削らなくて済む
特にダイレクトボンディング治療は、歯をほとんど削らずにレジンを盛って形を整えるため、健康な歯の質をキープできます。
一切削らないわけではありませんが、なるべく天然歯を残したい方にとってはメリットです。
咀嚼効率の向上
矮小歯の形や噛み合わせが正常化することで、食事の際に食べ物をしっかり噛み砕くことができるようになります。
また食べられるものが増えることにより、栄養素を効率的に摂取でき、全身の健康にもつながります。
口腔内の健康状態の全体的向上
セラミック治療によって歯並びや噛み合わせが改善されると、肩こりや頭痛など、噛み合わせの悪さが原因で起きていた全身の不定愁訴が軽減する可能性もあります。
セラミックで矮小歯を治す場合の注意点
セラミックで矮小歯を治すとき、特にラミネートベニアやセラミッククラウンで形を整える場合、本来健康な歯の表面を削らなければなりません。
一度削った歯は元に戻らないため、注意が必要です。
また歯を削る量が多いと、神経に近い部分まで露出してしまい、知覚過敏(冷たいものがしみる等)や痛みを感じるようになることがあります。
さらにダイレクトボンディングやラミネートベニアは、強い力が加わると欠けたり外れたりすることがあります。
レジンを含むハイブリッドセラミックも同様に耐久性に不安があり、時間の経過とともに変色や光沢の消失が起こりやすく、数年おきに再治療が必要になる場合があります。
その他、金額が高くなることにも注意しましょう。
矮小歯の治療は、見た目の改善を目的とした審美治療とみなされることが多く、原則としてセラミック治療は自由診療となります。
ちなみに、矮小歯一本だけを治しても、全体の噛み合わせのバランスが崩れることがあるため、精密な設計が必要です。
矮小歯が何本も生えている場合は、とても大掛かりな治療になりますし、患者さんが思い描いたような仕上がりにするのがとても難しいです。
まとめ
矮小歯を改善したいという方は、一度歯科クリニックでセラミック治療に関するカウンセリングを受けてみましょう。
患者さんが思っている以上に簡単に、現在のコンプレックスが解消されるかもしれません。
しかし、セラミック治療を受けるのであれば、費用面や治療方法などに関する注意点も事前に把握しておくことをおすすめします。
わからないことはカウンセリングの際に質問しましょう。

