セラミック治療をはじめ、歯科クリニックではさまざまな自由診療を取り扱っています。
これらは高額な治療であるがゆえに、患者さんの足元を見たような詐欺や、それに関するトラブルなどが起こりやすいという特徴があります。
今回は、セラミック治療における詐欺の疑いやトラブルに関することを解説します。
セラミック治療の費用相場は?
セラミック治療の費用相場は、被せ物1本あたり8万円〜18万円程度が一般的です。
こちらの金額から大幅に逸脱している歯科クリニックは注意が必要です。
「今なら半額」というキャンペーンは怪しい?
セラミック治療について「今なら半額」というキャンペーンを行う場合、不当な二重価格表示は景品表示法に抵触する恐れがあります。
そのため、常に大幅な割引を謳う歯科クリニックは慎重に選びましょう。
治療費を前払いした後に歯科クリニックが閉院したら?
過去には、歯科クリニックの経営難による自転車操業の末の倒産事例が報告されています。
そのため、セラミック治療などの高額な一括前払いはリスクが伴います。
「医療費控除で全額戻ってくる」は本当?
セラミック治療の費用は、医療費控除を受けても全額戻ってくることはありません。
医療費控除は、支払った医療費の一部(所得に応じた税率分)が還付され、翌年の住民税が安くなる仕組みです。
「モニターになれば無料・返金」は詐欺ですか?
すべてが詐欺とは限りませんが、セラミック治療では「メーカーから返金される」といった虚偽の説明で、現金を騙し取る詐欺事件が発生しています。
デンタルローンを組んだ後に治療を解約できる?
セラミック治療を受けるためにデンタルローンを組んだ後、何らかの事情でセラミック治療を解約するとします。
この場合契約内容によりますが、未治療分の返金交渉は可能です。
ただし、事務手数料などが発生する場合があります。
見積書と請求額が違うのは詐欺?
セラミック治療で追加治療が必要になった場合は変動しますが、事前の説明がない大幅な増額はトラブルの元です。
「セラミックは一生持つ」というのは本当?
セラミックの寿命は永久ではありません。
強い衝撃や食いしばりで割れるリスクがあります。
偽物のセラミックを使われることはある?
一般的な歯科クリニックでははずあり得ませんが、過去には安価なプラスチック(レジン)をセラミックと偽る悪質な例も報告されています。
「削らないセラミック」と言われたのに削られた場合は詐欺?
完全に削らない治療は限定的です。
もし事前のシミュレーションや説明と乖離があったのであれば、不当表示の可能性があります。
神経を抜かない約束だったのに抜かれた場合は?
セラミック治療では、虫歯の状態によりやむを得ず神経を抜く場合もあります。
しかし、無断での処置は説明責任に欠けます。
「1日で終わる」という広告は信じて良い?
セラミック治療については、セレック等の即日修復システムもありますが、噛み合わせの調整などを軽視すると後悔につながります。
そのため、治療を受けるのであれば、即日にこだわりすぎてはいけません。
セラミック矯正は矯正治療ではない?
セラミック矯正は、れっきとした矯正治療の一種です。
しかし歯を削って被せ物で見た目を変える手法であり、歯根を動かすワイヤー矯正等とは根本的に異なります。
健康な歯を大量に削ることを勧められた場合は?
セラミック矯正などで過度に健康な歯を削ると、歯の寿命を縮めます。
このようなケースでは、セカンドオピニオンを推奨します。
セラミック治療は保証があるから安心?
セラミック治療には治療後の保証がついていますが、こちらは歯科クリニックが倒産すれば失効します。
また、定期検診を受けない場合は保証対象外となるのが一般的です。
仕上がりの色が不自然な場合はやり直せる?
セラミックの装着前であれば可能ですが、装着後のやり直しは有償になることが多いです。
そのため、なるべく納得できる仕上がりになるように、事前の色合わせが重要です。
セラミック治療後に歯茎が黒ずんできた場合は?
金属を使用したセラミック(メタルボンド)の場合、治療後に金属が溶け出すことがあります。
しかし、こちらは金属素材の場合100%リスクを排除するのは難しいです。
信用できない歯科クリニックの特徴は?
セラミック治療を受けるにあたっては、デメリットやリスクを説明しない歯科クリニックを選ぶべきではありません。
また高額治療を急かす、他院を過度に批判するなどは注意信号だと捉えても良いでしょう。
まとめ
セラミック治療を受ける場合、信頼できる歯科クリニックを選び、なおかつ患者さん自身もある程度治療の知識をつけておけば、そこまで大きなトラブルには発展しません。
しかし金額だけで選んだり、歯科クリニック選びに時間をかけなかったりすると、詐欺に遭うリスクやトラブルのリスクが高まります。
悪徳な歯科クリニックは全体のわずか一握りではありますが、安易な選択は禁物だということを覚えておきましょう。

