セラミック治療を受けた後は、なかなか通院する気になれないという方が多いです。
なぜなら、多くの方はセラミックの歯を手に入れたことで満足してしまうからです。
では、セラミック治療後のメンテナンスを怠らないためにはどうすれば良いのでしょうか?
今回はメンテナンスの重要性、怠らないための対策について解説します。
セラミック治療後のメンテナンスにおける重要性
歯科クリニックでセラミック治療を受けた後は、メンテナンスのために定期的な通院をしなければいけません。
こちらには以下のような目的があります。
・二次虫歯や歯周病の予防
・セラミックの破損防止
・噛み合わせの調整と維持
・脱離、劣化の早期発見
・全身の健康維持
セラミックそのものは虫歯のリスクが皆無ですが、その周りの天然歯や歯茎は虫歯・歯周病を発症する可能性があります。
そのため、メンテナンスによってプラークや歯石を除去しなければいけません。
また硬いものを食べたり、歯ぎしりや食いしばりをしていたりする場合、耐久性のあるセラミックでも割れることがあります。
メンテナンスには、ひび割れや欠損、劣化がないかを確認する意味合いもあります。
さらに、セラミックが劣化して噛み合わせが変わっていないか、接着剤が劣化して接着剤が劣化してセラミックが脱離しそうになっていないかもチェックします。
その他、メンテナンスによって口腔内の問題を解決し、健康な状態を保つことで、全身の健康維持にもつながります。
セラミックのメンテナンスを怠らないための対策4選
セラミック治療後のメンテナンスを怠らないためには、以下のような対策が求められます。
・近くの歯科クリニックに通う
・事前にブラッシング指導を受けておく
・すぐにメンテナンスの予約を入れる
・メンテナンスの意識を変える
各項目について詳しく説明します。
近くの歯科クリニックに通う
メンテナンスを怠らずに継続するには、まずセラミック治療を受ける段階で、できるだけ自宅から近い歯科クリニックを選んでおくべきです。
メンテナンスを怠ってしまう原因の多くは、「治療でもないのにわざわざ通院するのが面倒くさい」というものです。
特に自宅から距離があったり、電車を乗り継がなければいけなかったりする場合、なかなか重い腰が上がりません。
逆に自宅から徒歩や自転車圏内で通える歯科クリニックであれば、治療後のメンテナンスも継続しやすくなります。
もちろん、近さだけで歯科クリニックを選ぶのは良くありませんが、歯科クリニック選びの条件に近さを入れておくのは重要です。
事前にブラッシング指導を受けておく
セラミック治療後にメンテナンスを怠らないようにするには、事前に歯科クリニックでブラッシング指導を受けておくことも重要です。
前述の通り、セラミックの周りの歯や歯茎では、虫歯や歯周病を発症する可能性があります。
また日頃のセルフケアが不十分な方は、メンテナンスのときに口内の問題が発見されやすいです。
メンテナンスに通いたくない方の中には、このとき歯科医師から苦言を呈されるのをおそれている方もいます。
もちろん、患者さんの口内を見て怒鳴るように起こる歯科医師はほとんどいませんが、もしそれを危惧しているのであれば、事前にブラッシングを受けておくべきです。
ブラッシング指導では、適切なセルフケアの方法をレクチャーしてもらえるため、メンテナンスに訪れたときも口内環境は良好な可能性が高いです。
すぐにメンテナンスの予約を入れる
セラミックのメンテナンスを怠らないようにするには、治療を完了した後、なるべくすぐにメンテナンスの予約を入れるのが望ましいです。
治療を受けた後、数ヶ月経過したら予約を取ろうと考え、そのまま長い間通わなくなるというのはよくあるケースです。
一方すぐに予約を取っておけば、メンテナンスに通ったときにまた次の予約を取りやすくなり、治療後の通院が習慣化しやすいです。
もちろん、数ヶ月先のスケジュールがわからない方もいるかと思いますが、通える可能性が高い日時に予約を取っておくことが大切です。
メンテナンスの意識を変える
セラミックのメンテナンスに対し「なぜ通わなければいけないのか」という考えを持っている間は、なかなか通院のモチベーションが上がりません。
このような方は、メンテナンスを将来のための自己投資と捉えるべきです。
検診と考えると面倒臭いかもしれませんが、虫歯や歯周病を予防し、セラミックを長く使用するための自己投資と考えれば、多少メンテナンスへの意識が変わるかもしれません。
まとめ
セラミックだけに限らず、歯科クリニックの定期検診に通うのを面倒だと感じることはあります。
特に周りに通っている方がいない場合、それほど必要性を感じないかもしれません。
しかし実際はとても重要なものであり、セラミック治療においてはセラミックだけでなく、歯周組織全体にプラスの効果をもたらすものです。
そのため、治療を受ける時点で、今後メンテナンスを受けることも視野に入れて行動しなければいけません。