セラミック治療を受けたいものの、なかなか一歩が踏み出せないという方は多いかと思います。
このような方々は、セラミック治療のあらゆる面に不安を感じていて、その不安が抜けずに治療をためらっています。
今回は、セラミック治療を受けるのをためらう理由について解説します。
セラミック治療を受けるのをためらう理由5選
以下の理由により、セラミック治療を受けるのをためらってしまう方がいます。
・費用が高い
・耐久性への不安
・歯を削る量が多い
・治療後のトラブルが怖い
・思い通りの色にならないのが怖い
各項目について詳しく説明します。
費用が高い
セラミック治療を受けるのをためらう理由として多いのは、まず費用が高いということが挙げられます。
セラミック治療の費用は、素材や治療の種類、歯科クリニックによって大きく異なります。
一般的に詰め物は4万~8万円程度、被せ物は8万円~18万円程度かかります。
そのため、お世辞にも気軽に受けられる治療とは言えません。
ただし、医療費控除を活用すれば、実質セラミック治療の費用は安くなります。
具体的には年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告で医療費控除を受けることにより、所得税の一部還付が受けられます。
またハイブリッドセラミックなど、比較的安めの素材を選ぶことでも、セラミック治療の費用負担は軽減されます。
耐久性への不安
セラミックの耐久性への不安がある方も、セラミック治療を受けるのをためらうことがあります。
セラミックは硬度の高い素材ですが、金属に比べるとどうしても耐久性は劣ります。
そのため、割れたり欠けたりする可能性はゼロではありません。
しかし、セラミックは適切なケアをすれば長期間使用できます。
また割れるリスクがあるとはいっても、それを補って余るほどのメリットがあります。
例えばセラミックは時間が経過しても変色しにくく、美しい見た目を保つことができます。
さらに表面がツルツルしているため、プラークが付着しにくく、虫歯の発症率も低いです。
その他、耐久性は金属には劣るものの、金属アレルギーが起こる心配もありません。
歯を削る量が多い
セラミック治療をためらう理由としては、歯を削る量が多いことも挙げられます。
セラミック治療では、ある程度セラミックの厚みを出すために、しっかり天然歯を削らなければいけません。
またこのとき削るのは健康な部分でなければいけないため、そのことに抵抗を感じる方も多いでしょう。
もちろん、一度削った天然歯が元に戻ることはありませんが、こちらはあくまでセラミックの耐久性を高めるための施術です。
そのため、セラミックの使い方さえ間違っていなければ、食事や発音などに影響を及ぼす心配はまずありません。
もしセラミック治療で歯を削るのが嫌だというのであれば、同じセラミック治療の一種であるラミネートベニアも検討しましょう。
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、セラミックの板を貼り付ける施術です。
削る部分は少量で済むため、健康な天然歯の切削に抵抗がある方にはおすすめです。
治療後のトラブルが怖い
治療後にトラブルが起こるのが怖いことから、なかなかセラミック治療を受けられないという方もいるかと思います。
セラミック治療後には、噛み合わせの違和感が生じることがあります。
こちらは天然歯の噛み合わせが変わったことで、セラミックにも違和感が出ているケースや、歯ぎしり・食いしばりによってセラミックが摩耗したケースなどが該当します。
しかし、このようなトラブルのリスクについては、銀歯やレジンといった保険診療の補綴物の方がはるかに高いと言えます。
もちろん、セラミックで噛み合わせの悪化が起こる可能性もゼロではありませんが、定期的にメンテナンスを受けていれば防げる可能性が高いです。
ちなみに、セラミック治療を受けた直後は、特に噛み合わせの違和感が出やすくなります。
こちらはまだ新しいセラミックの歯に慣れていないだけであり、施術から数日程度で解消されるケースがほとんどです。
思い通りの色にならないのが怖い
セラミック治療は、審美性が重視されている治療です。
そのため、思い通りの色にならないのが怖く、治療を受けるのをためらっているという方もいるかと思います。
もちろん100%思い通りの色になるとは限りませんが、施術前のカウンセリングで有意義な時間を過ごすことにより、理想の色に近づく可能性は限りなくアップします。
カウンセリングでは、患者さんが希望する白さや色味を具体的に伝えます。
またセラミックの歯だけが浮いて見えないように、周囲の天然歯の色と自然に調和する色を選ぶのも重要です。
まとめ
セラミック治療の費用や施術内容、治療後の仕上がりなどについて、不安を抱くのも無理はありません。
しかし、治療が怖いからといってそこで立ち止まっていると、いつまで経っても歯の問題は解決しない可能性があります。
そのため、まずは歯科クリニックを訪れ、セラミック治療について詳しく聞いてみることをおすすめします。
この場合、すぐに治療するかどうか決断しなくても大丈夫です。