セラミック治療は、審美性が高いため見た目が気になる方に人気の治療方法です。
しかし、せっかく治療を受けたのに割れてしまったというケースも少なくありません。
セラミックは、なぜ割れてしまうのでしょうか?
セラミックが割れる原因と、割れるのを防止するための対処法について解説します。
セラミック治療でセラミックが割れる原因
セラミックは天然歯と変わらない強度がありますが、いくら硬くても割れてしまうことがあります。
割れることがあるのは仕方がないにしても、何が原因で割れるのでしょうか?
1つ目の原因は歯ぎしりです。
特にセラミックと嚙み合わせる歯にジルコニアが使われていると、割れることがあります。
ジルコニアはセラミックの一種ではありますが、セラミックよりも硬度が高いため、ぶつかり合うと負けてしまうのです。
歯ぎしりは睡眠中に無意識に行うものであるため、数時間も継続して歯にダメージを与えてしまいます。
歯ぎしりが原因でセラミックが割れてしまった、というケースに当てはまる人は多いでしょう。
2つ目の原因は食べ物です。
硬い食べ物をかじった時にセラミックが欠けてしまうことがあります。
特に硬く、歯にダメージを与える食べ物として、アーモンドや硬いせんべいやおかき、氷などが考えられるでしょう。
強度は天然歯と同等に高いものの、強い力が瞬間的にかかったときに欠けることもあります。
また、セラミックは、噛み合わせの悪さが原因となって、欠けてしまうケースもあります。
噛み合わせが正しい状態であれば、歯にかかる負荷はバランスよく分散されますが、噛み合わせが悪いと一部に集中するケースもあるでしょう。
その結果、大きな負荷がかかり割れることがあるため、噛み合わせが悪い場合にはきちんと治療する必要があるのです。
セラミックが割れやすい人の特徴とは
セラミックがこれまでに割れたことがないという方もいれば、何度か割れてしまったことがあるという方もいると思いますが、どのような人が割れやすいのでしょうか?
まず挙げられるのが歯ぎしりや食いしばりで、これらの癖があると特に割れやすくなります。
大きな負荷が常に歯にかかることになるため、耐久性に優れているとはいっても耐えられません。
治療を受けた後、定期的にメンテナンスを受けることでトラブルを防ぐことができますが、メンテナンスを怠ると割れる原因になります。
メンテナンスをしないでいると、気づかないうちに噛み合わせが悪くなってしまうことがあるため、割れることも多くなるのです。
メンテナンスが必要だとわかっていても、つい怠ってしまうという人は、割れる可能性が高くなるため、注意が必要です。
セラミックは熱伝導性が低いため、熱いものや冷たいものを食べてもあまり影響はありません。
しかし、硬いものを食べたときは割れる恐れがあります。
食べてはいけないものというのは特にありませんが、硬いものばかりを好んで食べ続けていると歯にかかる負荷が大きくなり、割れるリスクが高まるため、注意が必要です。
普段食べているものに硬いものが多いという人は、治療を受ける前に相談した方がよいでしょう。
セラミックが割れないためのポイント
自費でせっかく治療するのだからこそ、できるだけ割れないように注意して過ごしたいものです。
そのために、まず必要となるのは噛み合わせにズレがないかチェックしましょう。
必要であれば整えることが大切です。
噛み合わせが悪い状態を放置していると、いつ割れてしまうかわかりません。
メンテナンスを定期的に受けて、噛み合わせをチェックし、必要なら整えるようにすれば、負荷を軽減できるでしょう。
最初は噛み合わせに問題がなくても、徐々にズレが生じるケースがあります。
そのため、メンテナンスは定期的に受けてください。
歯ぎしりをしている場合は、セラミックが割れないように治療を受ける必要があるでしょう。
歯ぎしりの治療には、ナイトガードというマウスピースを寝る前に装着しておくのが有効です。
マウスピースが衝撃から守ってくれます。
歯ぎしりを自覚している場合は、なるべく早く治療すればセラミックの寿命を延ばすことが可能です。
セラミック治療にはいくつかの種類がありますが、割れるのを防ぎたい場合には、なるべく硬い素材を選びましょう。
特に硬いのはジルコニアです。
フルジルコニアであれば歯よりも硬く、欠けることはまずないでしょう。
しかし、噛み合わせる歯にダメージが与えられることもあるため、事前に歯科医と相談したうえで決定するのをおすすめします。
まとめ
セラミックは丈夫な材質ですが、装着しているうちに割れてしまうこともあります。
割れる原因として、硬いものを食べたり噛み合わせが悪かったりすることが考えられるため、まずは思い当たる原因を改善することが大切です。
また、歯ぎしりのせいで割れることもあります。
歯ぎしりを治療するためのナイトガードというマウスピースもあるため、悩みがある場合は一度歯科医に相談しましょう。