近年、セラミック治療という治療法を見聞きする機械が増えています。
まだ治療を受けたことがない人の場合、セラミック治療がどのような治療かわからない人も多いでしょう。
セラミック治療には主に3つの種類があります。
セラミック治療の種類とそれぞれの治療の詳細を解説します。
セラミック治療①ラミネートベニヤ
セラミック治療とは、セラミックシステムを用いて被せものをコンピューターで設計し、セラミックのブロックを削って製作する治療方法です。
歯科医院で作成できるため、最短１日で作成が可能です。
セラミック治療の治療法は１種類だけはなく、何種類かあります。
主な治療方法の１つであるラミネートベニヤとは、どのような治療でしょうか？
ラミネートベニヤについて、解説します。
ラミネートベニヤは、歯の表面を削り薄いセラミックなどのチップを貼り付けて、歯を白く見せる治療です。
見た目がきれいになるだけでなく、歯列矯正などにも役立ちます。
ラミネートベニヤのチップの大きさや貼り付ける位置は、ある程度の調整が可能です。
チップの大きさや位置を工夫して、歯の隙間がある場合には特に大きいところなどを塞ぐようにして貼り付ければ、見た目がきれいになります。
また、歯の中にはねじれて生えてきているものもあります。
それを調整して、正しい位置に近づくよう促すこともできるのです。
歯が割れたり小さな穴が空いたりしている場合は、それを覆うことも可能です。
治療にかかる時間が短い点も、メリットとして挙げられます。
治療する本数が多い場合でも、治療にかかる時間はそれほど延びません。
ただし、形状の違いなどがあると若干時間が延びることもあります。
素材として使用されるセラミックは、時間が経っても変質しづらく着色汚れも付きにくい素材です。
強度も十分にあるため、治療を受けてから長い間使い続けられるでしょう。
また、失活歯を白くできるのも、ラミネートベニヤの利点です。
失活歯と言われる歯の神経を抜いた歯は、徐々に黒ずんでくることがあります。
失活歯の黒ずみはホワイトニングを受けても白くなりませんが、ラミネートベニヤなら白くすることが可能です。
セラミック治療②メタルボンドクラウン
メタルボンドクラウンは、金属製のクラウンの表側にセラミックを貼り付けたものです。
外からは白い歯に見え、中身は金属なので強度が高いことが特徴です。
見た目と実用性を備えているため、多くの人が満足できる仕上がりとなるでしょう。
ただし、見た目はセラミックであっても内側は金属なので、金属アレルギーの方は注意が必要です。
治療を受ける歯科医院で使用している金属の種類を確認し、事前にアレルギー反応が出ないか確認しておきましょう。
メタルボンドクラウンは外側がセラミックなので、見た目が天然歯に近い白い歯となり、審美性に優れています。
セラミックはメタルクラウンに焼き付けられているので、外れることはまずありません。
内側が金属で割れにくいため、前歯や奥歯など場所を選ばずに使用できます。
また、メタルクラウンに貴金属を使用すれば金属アレルギーは起こりにくく、金属が溶け出して歯茎が変色することもありません。
セラミック治療③オールセラミッククラウン
セラミッククラウンにはいくつかの種類があります。
その中でも特に美しいものが、全体の100％がセラミックで作られているオールセラミッククラウンです。
透明感がある白で、品質も安定して長く使えます。
オールセラミッククラウンは一切金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
また、前歯など特に美しさが大切な場所に使用するのもおすすめです。
オールセラミッククラウンは審美性に優れるうえ、金属アレルギーの場合にも使用できる点が大きなメリットですが、それだけでなく、虫歯の再発予防にも効果的です。
オールセラミッククラウンが虫歯の再発予防になるのはなぜでしょうか？
虫歯の治療をした歯が再び虫歯になるケースとしてよくあるのが、被せものや詰めもののすき間から歯垢などが入り込むケースです。
すき間から入り込んだ歯垢に棲みついた虫歯菌が増殖し、虫歯が再発します。
隙間を埋めているはずなのに、歯垢が入り込むのはなぜでしょうか？
銀歯のような金属製のクラウンなどを装着した場合、時間が経つにつれて錆びて腐食したり、変形してしまったりして隙間が発生します。
発生した隙間から歯垢や虫歯菌が侵入してしまうのです。
オールセラミッククラウンの場合、金属製のクラウンとは違い変形しません。
さらに、特殊なセメントを使用して接着するため、歯と一体化してずれが生じない点も大きな特徴です。
以上の理由から、オールセラミッククラウンは虫歯の再発リスクを大きく減らしてくれます。
虫歯の再発リスクを低減したい人、再発による悪化を防ぎたい人にもおすすめです。
まとめ
セラミック治療は、セラミックシステムというコンピューター技術でセラミックの被せものなどを設計し、セラミックのブロックから削りだして提供できる治療方法です。
セラミック治療では、ラミネートベニヤやメタルボンドクラウン、オールセラミッククラウンなどの被せものが作成できます。
ラミネートベニヤやオールセラミッククラウンは全てセラミックですが、メタルボンドは金属製のクラウンも使用するので注意しましょう。
