セラミック治療は品質の良い詰め物や被せ物を装着できる治療ですが、その分治療費は高めです。
また高額なのは治療費だけでなく、修理が必要になったときなどの費用にも言えることですが、一般的には保証が付帯しています。
では万が一保証が受けられなかった場合、どのようなデメリットが生まれるのでしょうか?
セラミック治療の保証について
セラミック治療を受けた後、治療箇所に破損や欠損などが見られた場合、条件を満たせば無償もしくは一部負担で修理や再治療を受けられます。
こちらが保証制度です。
ほとんどの歯科クリニックでは保証制度を取り扱っていますが、保証期間や保障内容などについては各院によって微妙に異なります。
保証期間は一般的には1~3年で、保障内容としてはセラミックの破損や脱離、歯茎の退縮などが設定されていることが多いです。
もしセラミック治療を受けるのであれば、再治療などの追加費用が一切発生しない保証制度を採用しているところがおすすめです。
セラミック治療後の保証を受けられない場合のデメリット
セラミックの破損や欠損などが見られるにもかかわらず、保証を受けられなかった場合、以下のようなデメリットにつながります。
・高額な費用がかかる
・通院費が負担になる
・歯科クリニックとのトラブルにつながる
各デメリットについて詳しく説明します。
高額な費用がかかる
セラミック治療後の保証を受けられなかった場合、当然ながら修理や再製作などにかかる費用はすべて患者さんの負担になります。
またセラミック治療は原則自由診療であるため、このとき負担する費用は高額になります。
再製作の場合は、一般的に一度セラミック治療を受けたときと同等の費用が発生します。
場合によっては10万円以上かかることもあるため、経済的に余裕がない方にとってはダメージが大きいです。
ちなみに細かい金額は歯科クリニックによって異なりますが、セラミックのインレーよりもクラウンの方が修理や再製作の費用は高額になりがちです。
不具合が生じているセラミックをそのまま使用し続けるわけにもいかないため、こちらの費用は必ず支払わなければいけません。
通院費が負担になる
セラミック治療後の保証を受けられなかった方は、歯科クリニックへの通院費も負担になる可能性があります。
保証によって支払いが除外されるのは、あくまでセラミックに生じた不具合を解消するための治療費のみです。
歯科クリニックに通うために利用した公共交通機関の利用費、ガソリン代、駐車場代などは当然含まれていません。
また保証の対象になった場合、負担するのはこちらの交通費だけで済みますが、対象外の場合は前述した修理や再製作にかかる費用も上乗せされます。
つまり、通院費がかかる分、実質治療費が高くなってしまうということです。
特に遠方の歯科クリニックに通っている方は、一度通院するだけで数千円単位の交通費が発生することもあります。
もちろんセラミックで発生した不具合や問題の程度がひどい場合、通院期間も長引くことになり、より交通費の負担は大きくなります。
歯科クリニックとのトラブルにつながる
歯科クリニックとのトラブルつながることも、セラミック治療の保証を受けられなかった場合のデメリットです。
こちらは、保証の対象になると思い込んでいたことにより、正確な修理や再製作の費用を事前に聞いていなかったことが原因で起こります。
特に再製作にかかる費用については、一度セラミック治療を受けたときの費用と同等ですが、必ずしもまったく同じ金額とは限りません。
場合によっては、多少前回よりも高額になることもあります。
またセラミック治療の保証は、1回しか受けられないケースも多いです。
そのような事実を知らず、2回目の破損や欠損が出てしまった場合は保証の対象外となるため、納得いかず歯科クリニックと揉めてしまうことがあります。
セラミック治療の保証が受けられなくなるケース
保証を取り扱っていない歯科クリニックでセラミック治療を受けた場合、当然保証は受けられません。
また保証制度を設けている歯科クリニックであっても、対象外になってしまうケースがあります。
具体的には定期検診を受けていない場合や、保証対象外のトラブルだった場合です。
セラミック治療後は、定期的に歯科クリニックに通い、メンテナンスを受けなければいけません。
所定の期間ごとに定期検診を受けなかった場合、必要最低限のケアが行われていないとされ、保証が効かなくなってしまいます。
またスポーツや転倒の衝撃によってセラミックが破損した場合なども、基本的には保証の対象にはなりません。
まとめ
これからセラミック治療を受けようと考えている方は、治療費や使用する素材だけでなく、アフターケアのことも十分考慮しなければいけません。
特に保証は重要であり、万が一保証を受けられなかった場合、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
もちろん、保証については事前に歯科医師から説明があるため、内容はしっかり覚えておきましょう。